肌塗りのマニュアルを自分用に自作しました。概要。美少女系モデルの肌テクスチャ・美少女イラストの肌塗りのざっくりとした知識です。
肌の影の解説
以下はワタシが普段行っている肌の塗り方です。
3DCGのテクスチャや萌系イラストは大体この方法で塗っています。
この方法以外にも肌の塗り方はたくさんあるので、いろんな塗り方を試してみてくださいね。
以下、詳細メイキングです。
アニメキャラの肌の影は、複数の影色で構成されています。
ベースカラー
肌の基本となる色です。色白、小麦色、褐色、青肌など色々な種類があります。選ぶ色によって雰囲気がかなり変わります。
肌影1(ぼかし)
肌影1(ぼかし)は、次に行う肌影1塗りの下書きのようなものです。
あらかじめ影をつけたい場所にふんわり塗り、全体の雰囲気をチェックします。
・影になりそうな場所
(首の下、耳の凹み、目の二重線、鎖骨の窪み、おへそ、手のひらの窪みなど)
・柔らかい肉感を表現したいところ
(胸の谷間、胸と脇の肉の食い込み、尻の影など)
・肌の赤み
(顔の輪郭、鼻先、ほっぺた、手先・足先・肩・肘・膝など関節の赤み、耳先の赤みなど)
・物から物に落ちる影 通称「落ち影」
(服が接地している箇所、前髪や横髪の影、アクセサリーの影など)
これらを大まかに塗っています。
やりすぎると不自然になるので、「よく見ると変わった気がする」程度に塗るのがおすすめです。
肌影1
・立体感や肉感の表現
(首の下、鎖骨、耳の凹凸、腋の肉が食い込んだ影、胸・尻・腹部の立体感強調など)
・顔周りで線画を強調させたいところ
(鼻先、口元、二重線、まつ毛の上など)
・物から物に落ちる影 通称「落ち影」
(服が接地している箇所、前髪や横髪の影、アクセサリーの影など)
これらを塗っています。
マーカーペンや不透明水彩など、ベース色と影色の境界線がハッキリ出るようなペンで塗ります。
肌影2
肌影1より暗い色です。より影になっているところに塗っていきます。
・首の下
・耳の凹みの深いところ
・おへそ
・強調したい箇所
(鎖骨の窪み、胸の谷間など)
肌影1の範囲より少し狭めに、肌影1の色がチラ見えするように塗っています。
肌影2は肌の立体感を強めてセクシーに見せる効果があるので、キャラクターによっては首元・耳凹みだけの最低限の肌影2塗りで済ませてます。
肌赤み
チークやリップカラー等に使います。作風によっては頬の線も同じ色で描きます。Gペン等の細いペンを使って、\\\\\\←のような線を描いていきます。
ネイルカラーに使ってもかわいく仕上がります。
ハイライト
ハイライトカラーで肌の外側輪郭を囲うように塗るとリムライトのような立体感が出てリッチに見えますが、3Dではシェーダーやライトで表現できるのであまり使いません。
頬や肩に少し入れたり、リップのツヤにしたり、ワンポイント的な使い方が多いです。
コントラストでの調整
影色のコントラストや色味によってキャラクターの印象が変わります。
ベース色と影色のコントラストが強いと肌の印象が強く、ハッキリとした印象になります。
逆に、コントラストが弱いと、淡くてふんわりとした印象になります。
色味で変わるキャラの印象
ピンク系でカラーをまとめると可愛らしい・可憐な印象に、黄色系でまとめると元気で健康的な印象になります。(イエベ、ブルベ的なモノです)
注意点
3DCGの場合、セルルックなアニメキャラクターだからと言って、肌や服の陰影をハッキリと描きすぎるはおすすめしません。シェーダーを設定したときに不自然になってしまいます。(光や影が影響しない作品を作る場合には有用な手段です)